里山の三角点探し雑感                        あやべ里山 散策  四つ尾山の四季へ
 迫る巨大地震・危険列島の表題で、今朝も特集記事が目に迫る。月曜日未明の阪神大震災の前、土曜日早朝出発でニュ−おじろへ家族スキ−に出かけたが、頂上リフト10時滑降開始の予定どころか、例年にない豪雪で国道9号線の除雪ラッセルで通行が遅滞し、夕闇迫る頃やっと小代の民宿にたどり着きました。
 日曜日、スキ−を楽しみ疲れて帰った未明に「ズシン」と来て飛び起きました。民宿でカニ鍋を食べながら話を交わした、神戸から来られた御夫婦はご無事だったのか心配です。

 HP掲示板に女性から「学校で習ったけど三角点の利用法」の問い合わせがあり、寺嶋様の「女性のための登山学校」入門編「三角点について知ろう」をご紹介しました。
 三角測量のこと、一等三角点埋設の断面図、三角点の歴史、点の記、編集者が撮られた各等級の多数の三角点の写真など図表入りで、分かりやすい入門書です。

 一等三角点が全国に972点あるそうですが、私も丹波の山登りでは、せめて暁晴山など一等三角点のある山は、全て登ろうと思ったものです。母が痴呆症になり看護が必要で、夫婦登山や家族スキ−が縁遠くなり、今は地元の村里おこしの皆様との同行や、単独行で登れる近場の里山の三角点探し、市境の峠道散策をしています。山のHP作成は1年目です。

 私も三角点について、いくつかの疑問を持っています。
・冒頭の記事には、ハワイ列島が毎年6cmづつ、太平洋プレ−トに乗って日本に近づいている由、プレ−トが日本列島に潜り込む歪みが、巨大地震の原因だそうです。
 疑問1.日本列島の動きを監視するのに、三角点・水準点も使われているのでは?

<GPSについて>
・富山の不二越勤務時代に立山・剣・薬師など堪能しましたが、福井大の後輩で不二越時代からの友人、吉岡君からGPS、数値地図、カシミ−ル3Dなどの紹介を受けました。高度計は持っていましたが腕時計型の位置計は、未だでしたので、紹介いただいたHPに問い合わせしました。
・紀元前3世紀頃、アレクサンドリア図書館長のエラストテネスが計算したように、地球全周は、約4万Kmなので、1秒は約30mです。里山の三角点探しには、現在位置が10m程度は欲しいの質問に対し、携帯型のGPSの精度は、地球を周回する24個のGPS衛星の位置で変化する。4個以上が有効圏内にあれば標高も測れる。尾根道を歩いているなら、5−15mの計測が可能ということでした。
・地図と目標点をあらかじめGPS計に入れ、アプロ−チに使えそうだと云うことも分かりました。里山を登るときには、通り道が見分けやすく、また高みへ高みへと登っていけば、自然に頂上に集中してきますが、下るときは四方八達で、道も上から見る状態なので見分け難いものです。
・下山ル−トの確保に、赤いパック・テ−プを立木につけて登っていますが、これには確実な安心感の確保があり、この省略にはならず、また単独行の場合、ル−ト・チェックに手間がかかり過ぎ、使えないのではと思います。迷ったときのル−ト修正には役立つかも。そんな効用を期待して近く手に入れたいと思っています。

<三角点と市境の関係など>
 疑問2.三角点と市境の関係はどうなっているのでしょうか?多分、山並みの最高点を結ぶ稜線なり、山々を結ぶ尾根道が市境になっており、山の頂点とずれている場合もあるのではと思います。

 疑問3.最高点にない三角点もあります?弥仙山664m頂上には、金峰山神社があり、三角点:弥仙山 599.44mは、かなり離れた市境の稜線にあります。ところが直ぐ手前にはもっと高い地点もありながらの三角点です。
三角点:山田 557.30mも最高点の笹尾山として知られる元権現跡でなく、すぐ近くの低い稜線にあるようです。GPSの精度10mの理由はこれです。見つけ損ねたり、2度足を運んだり、あちこち精査したりの三角点探しが楽になるかも。

 疑問4.点名の付け方は?頭巾山が△納田終村 871.04m、蓮ケ峰が△東八田村 596.30mなど、国土地理院の地図に山名が入り、山岳仏教時代からの通り名の山々が、所在地名で点名がついています。一方地図に山名がなくても寺山 201.22mとか三郡山 497.93mなど一致するものもあります。また国宝仁王門のある君王山:△睦寄 746.13mの他に、同地域内に△睦寄 581.76m△睦寄 311.50mの三カ所が同名の点名で他にも同類があります。何故でしょうか?

 疑問5.廃点される三角点。綾部と舞鶴の市境に突出した三角点:峠 342.4mと同じ弥仙山塊にある近設の三角点:五郎420.6mが、廃点されています。国土地理院の2,5万分1地図で調べ問い合わせして、廃点名を知りました。三角点の相互間隔が決まっているのかも?どんな理由で設置、廃止が生ずるのかな?と考えます。

 疑問6.稜線の三角点の間には、いくつかの標高点があります。例えば綾部市と和知町境など三角点は僅かで、標高点の連続の状態です。三角点には、独立峰としての状態も必要だからではないでしょうか?

 疑問7.点の記に記されている、三角点の設置、調査員はどんな人、どんな方法で設置測量されるのか?

紅白の測量ポ−ルが見つかることもあり、付近に三角点ありのサインです。三角点の基準点のなかには電子基準点というのもあり、他に水準点というのもあります。これらにGSP測量や電子測量も併用されているのか?なお基準点表にジオイド高という数値があります?
 既設の基準点からポ−ルで三角測量をしながら新たに山上に設置、標準確認をするとなると、少なくても3人がかりの作業で、重い標石柱、測量機などを抱えての標準作業であろうと思います。国土地理院に大勢の専門技師がおられるのかも。でも点の記には、選点者、造標者、(埋標者)、観測者の項目がありますが、大部分の記は、全項目にわたり一人だけの個人名で、それらしい職名は記載してありません。

上記の疑問に対する答えは、三角測量と三角点など、下記の検索リンクのHPから得られると思います。トライください。
Yahoo検索リンク:三角点、(三角点 基準点)、電子基準点水準点ジオイド高点の記国土地理院GPSGPS衛星GPS測量電子測量太平洋プレ−ト阪神大震災地球全周エラストテネス(エラトステネス)一等三角点

綾部関係の三角点一覧表はここをクリックしてください。