上滝ノ尾(459.4m)点名:釜ノ輪   あやべ里山 散策  四つ尾山の四季へ 

先週登った三郡山の対岸にあるこの山の登山口を探して、乙見渓流荘へ行き、奥山(権現山)登山口の確認と合わせて尋ねた。その前の調査では、もう一つ手前の林道(松尾様に拝借した詳細地図で林道木植後山線と判明)を奥まで辿ってもわからず、奥山林道との間に住宅の散財する奥山集落の存在がつかめなかった。
 集落の上手に新しい灯籠が建つところから鳥居をくぐり山に入った。参道は良く手入れされていたが、里の人が良い運動になりますと言われたように聖観音までかなりの距離があった。美しい自然林の気持ちの良い参道であった。
 鉢伏山に渡っている鉄塔は、ハイキングが出来そうな芝生で、山鹿が3匹遊んでおり、熊よけの鈴の音で慌てて逃げていった。山頂までの行程も平坦なりに、いくつか尾根越えをしてかなりの距離があった。今回はしっかり、テ−ピングをしながら登った。
熊野神社・日前(ひのくま)神社 鈴なりの山梨の実 山梨の巨木 神社の鳥居をくぐって
○日前神社 祭神:石凝姥命・手置帆美命・彦挟知命  (山家史誌より収録)
 天元五年(982)五月三日橿原郡吉田村の聖権現を、勧請したと云う記録がある。比志利(聖)犬権現、高山大権現と称し、霊験あらたかな宮として信仰篤く、モミの木の穴にたまった水を権現水といって眼病によいと頂く人も多く、四月の大祭には近郷近在からの参拝者も多い。明治二十九年御神鏡を祀る。明治三十七年本殿屋根を杉皮葺きにする。大正四年神殿修後、神楽堂葺替え。昭和三年石の鳥居を建立する。
 例年は四月十六日を春季大祭日とするが、昭和六十二年は四月十九日の日曜日に創立一千年記念大祭が盛大に執行された。
露出の岩に滑り止めの刻み 参道脇の地蔵 青いドングリの落ちる自然林 途中のお社
平坦な参道になると 瓦葺きの集会所が 聖権現の由来記 石の手洗い
岩の向こうにお社が 古木・名木100選の群生林 樹齢?年の古木 崖ふちに立つ社殿
名木と白い岩のご神体 奥の社殿も崖に面して? 尾根を渡って登山道がつづく 公社造林地の看板
○高山聖権現(釜輪町怒多ケ成壱番地)天元五年(982)に大和国橿原から勧諸創始されたといい石灰岩のカルスト地形をした山上にある。祭神の石擬売女命は蚕の神といい、お山の石を「猫石」と呼んで鼠の害を訪ぐ石として持帰り、養蚕がすめばお返ししたと伝えている。又疫病はやり病の神として「お神水」を載いたりした。昭和六十一年から関西配電の送電線の鉄塔設置のとき、基盤となる所に大穴が発見されて埋没するに苦心された話も残っている。或は大鐘乳洞の一部ではとも思われる。  (山家史誌より収録)
奥山(権現山)の稜線 前に登った電波塔のある鉢伏山 鉢伏山への鉄塔が立っていた 登山道には倒木も